SEQUOIA CAPITAL
①Groww / インドのウェルスマネジメントプラットフォーム
3000万ドル(約30億円) シリーズC
消費者に証券売買と投資信託を提供しており、プラットフォームには800万人のユーザーがいる。
注目のポイント:インドの金融市場を拡大している一つの要因として、中間層の増加がある。インド国内の中間層は2030年には9.6億人になり、2010年と比較し倍増すると予想されている。
②StackRox / Kubernetesネイティブのセキュリティソリューションを開発
2650万ドル(約26.5億円) シリーズ不明
クラウド活用が高度化し複雑になり、コンテナのマネジメントプラットフォームが増える中で、セキュリティへのニーズも高まっている。
注目のポイント:これまではKubernetesを利用する顧客において、セキュリティシステムが複雑になっていた。StackRoxは、Kubernetesと直接統合することで、ある程度のシンプルさを可能にした。
③Orasis / イスラエルにて老眼治療のための医薬品ソリューションを開発
3000万ドル(約30億円) シリーズC
近くの物体に焦点を合わせる能力が失われる老眼をコントロールし、快適化させる点眼薬を開発。フェーズ3臨床試験を準備。
https://www.orasis-pharma.com/
注目のポイント:これまでの老眼治療法は、非常に面倒であったり、器具の利用が必要であったが、Orasisにより点眼薬という利便性の高い治療が提供される可能性がある。
④Landspace / 中国にて液体酸素ロケットを開発
1億7500万ドル(約175億円) シリーズC+
中小規模の商用航空宇宙アプリケーション市場向けに、液体燃料ロケットエンジン(LRE)と低コストの商用ロケットを開発。2021年6月の朱雀2の初打ち上げに向けて準備を行なっている。
http://www.landspace.com/index.php?lang=gb
注目のポイント:2014年に宇宙セクターの一部が民間に開放されてから、LandSpaceおよびiSpace、OneSpace、Linkspace、Expace、Galactic Energyなどの企業が生まれ、国との契約獲得のために競合している。
⑤Healthlane / カメルーンにて医療サービスのエコシステムを提供
240万ドル(約2.4億円) シリーズ不明
注目のポイント:いくつかのスタートアップが遠隔治療のみのプラットフォームを提供していた。一方、Healthlaneは対面/遠隔の両方のプラットフォームを提供。さらに、患者サイドだけではなく、病院/薬局側も含めてサービスを提供しているため、エコシステムの構築ができる可能性がある。
FOUNDERS FUND
①Virtual Kitchen / 飲食店向けにデリバリーのためのツール提供
2000万ドル(約20億円) シリーズ B
元Uber幹部によって設立。配達用に設計された業務用キッチンをセットアップするテクノロジーを提供し、レストランがダイニングルームや店を運営する手間や費用をかけずに顧客に届けられるようにしている。
https://www.virtualkitchen.co/
注目のポイント:コロナの影響を受けた飲食店において、UberEarsなどのサービスを利用し、デリバリーを提供できるようにはなっていた。一方で、デリバリー専門店のノウハウが標準化されていなかったところを、VIrtual Kitchenが可能にする。
ANDREESSEN HOROWITZ
①Deel / 企業向けリモートワーカーの環境改善サービス提供
3000万ドル(約30億円) シリーズ B
YCombinator卒業生。海外で働く従業員や委託先のためのプラットフォームとして、本社で働く従業員と同じレベルの環境(ツール、福利厚生)を提供する。地域の法律、税制、給与計算をナビゲートし、世界中でリモートワーカーを雇うことを可能にする。
注目のポイント:これまでリモートワーカー向けのツールでいえばzoom、slack、GONGなどのコミュニケーションツールが発展した。一方で今まで課題が多かったものの有効なツールが広まっていなかった待遇/環境などの人事総務面で、Deelが活躍する可能性がある。